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風の坂道 34



ジフとジャンディが知り合っている事を確認したソギョンは、これまで隠し続けた自分の存在を隠すことを止めた。
瞬く間に社交界で噂は駆け巡り、それはユン・ジュンソも知る所となる。

「お父さんが、か…確かにあの人のやりそうなことではあるが、何の特があるのか…相変わらず理解できないお人だ…」

そしてジュンソはジフに釘をさすことも忘れなかった。
「あの娘に関わっていたのはおまえの祖父だ。あの娘には関わるな。何のメリットもない」
それに対してジフは肯定も否定も返すことは無かった。

「さすがハラボジだわ。ジャンディの事を良く理解していらっしゃるのね」
ソヒョンは明らかになった事実を自分のことのように喜んでいる。
いつの間にかハラボジを訪ねていたようだ。

「ハラボジが付いていて下さったら、ジフがあてにならなくてもジャンディの事は大丈夫ね。私も安心してフランスに行けるわ」

宣言した通り、ソヒョンは自分の夢を掴むためにフランスへ留学する準備を整えていた。親の世話にはならないとばかり、モデルをして稼いだお金を貯め、全ての手続きを自ら済ませていく。
両親はお嬢様育ちで今まで何不自由なく甘やかされて育ったソヒョンに何ができる。きっと音を上げて帰って来るだろうとタカをくくっているようだった。

最初ソウルに来たころは、あんな父親に唯々諾々と従うものか、という気概を持っていた俺も、ハラボジが俺を置いて家を出たことをきっかけに次第に無気力になっていた。
―もう、どうでもいい…
そんな投げやりな気持ちになっていたのかも知れない。
神話に入って知り合ったあいつらも、自由気ままにふるまっているように見えながら、どこか諦めて醒めていた。

なのに…
この頃のあいつ等の変わりようはどうだ?
自分たちの家柄に付きまとう運命に雁字搦めにされ、抗う事を諦めていたあいつ等が、自分らしく生きたいと思い始めている。

いや…あいつ等だけじゃないな…
気付かないふりをしていても自覚させられる。自分が変わってきたことに…
いつの間にか流されて、もうどうでもいい…と無気力に生きていた自分の中に、父親に対する反抗心が再び燃え始めていることに…

今なら解る。ソヒョンに対する苛立ちや反発は、ソヒョンが自分の意思で生きて行くことを決めて自立していることに対する妬みだ。
ソヒョンは今まで俺に自分の人生を生きろと、それとなく、けれど何度となく示していたのに…
父親の身勝手さや、ハラボジに見捨てられたことに拗ねて、自分の人生を生きようとしていなかっただけだと気付かされる。
まるで淀んでいた俺の周りに風が吹き始めた様に…



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