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Live to tell 79


パーティーの招待状を持ってウビンとイジョン、そして俺の3人でジャンディに会いに行った。
どうしたんですか、と怪訝な顔をするジャンディにイジョンが無言で招待状を手渡す。
封を開けたジャンディの目に、“ジュンピョとユミが招待します”という文字が映る。
全員の表情が晴れることはない。


パーティー会場にジャンディを3人でエスコートして入る。
夜のプールサイドの野外会場はライトアップされ、優美な雰囲気を漂わせている。
会場では演奏会が行われており、その舞台ではユミという女がハープを演奏している。
演奏を聴く限り、趣味の域は超えていて本格的に学んでいるようだった。

ジャンディが演奏を聴く客の輪の中からそっと出て行くのに気づき、その姿をそっと目で追った。
人気のないプールサイドに立つジャンディに演奏が終わったユミという女が近づき話しかけている。
話している内容は聞こえないが、俺が近づいた時には話し終えたユミという女が勝ち誇った表情でその場を離れて行った。
あの女とは対照的にジャンディの表情は晴れない。

夜も更け冷えてきた屋外のプールサイド。
ジャンディの肩に脱いだ上着を着せると
「ここで負けるな。行こう、話を聞くんだ」
そう言って彼女の肩を抱いて歩き出した。


ジュンピョ達二人が客の前に立ち、ユミが挨拶をはじめる。
「今日はご報告があってこの場を設けました。ク・ジュンピョとチャン・ユミは来月アメリカへ留学します。私はハープの勉強を続け、彼は経営を学びます。しばらく皆様方には会えませんが、どうかお元気で」

あの女だけが話し続け、ジュンピョ自身は一言も口をきかなかった。
ジュンピョから何も聞かされていなかったウビンやイジョンは怒りと苛立ちを見せている。
俺はジャンディのことが気がかりでその間もずっとさりげなく彼女の様子を見ていた。

ジャンディを落ち着かせたくて再度プールサイドに連れて行き、飲み物を取ってくるとその場を離れた。
そして…プールサイドの反対側で飲み物を手に取ろうとした時、あたりに水音が響いた。
水の中に沈んでいくジャンディの姿が見えた瞬間、俺は走り出していた。
俺のあとにイジョンやウビン、他の客たちも続く。

誰よりも自分が彼女を助けたかった。
けれど、そこにジュンピョの姿を見た瞬間、今にも飛び込みそうなイジョンやウビン、そして自分自身を止めた。

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どこかに予感があった。これが最後の賭けだと…

イジョンとウビンを押さえながら、俺はジュンピョを凝視する。これであいつが動かなければ、俺は遠慮しない…

ジュンピョの口元が動いた。“ジャンディ”と…
「クム…ジャンディ……ジャンディーっ!!」
ジュンピョがプールに飛び込み水底からジャンディを抱き上げる。
必死に彼女を抱えて泳ぎ、プールサイドに彼女を横たえ自身もプールから上がり彼女に声を掛け続けた。
「ジャンディ、しっかりしろ!頼むから…」
応えの無いジャンディに人工呼吸をしながらなおも叫び続ける。
ジャンディの指がゆっくりと動いたかと思うと水を吐き出しながら咳き込む。
その瞬間、俺達は大きく安堵の息を吐いた。

「大丈夫か?」
「…思い出したの?」
「クム・ジャンディ。ビックリさせんなよ!」
怒ったような口調のジュンピョにジャンディが笑いかける。
「思い出したのね…」
「ごめん…ごめん…」
「もう一回“ジャンディ”って呼んで」
その瞬間、ジュンピョが彼女を強く抱きしめる。
「ジャンディ…」

そして俺は思い知らされる。この二人の間に入り込むことはできないのだと…
二人の絆はこれほど強かったのだと…



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