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Live to tell 70


自分たちの破談で合弁事業をやめないでくれというハ・ジェギョンの望みは叶わず、JKグループと神話グループの間には暗雲が立ち込めていた。

その怒りが収まらない“鉄の女”ジュンピョの母親はジュンピョを自宅に軟禁し、使用人として働いていたジャンディを追い出した。
ジャンディが使用人として働くことになったのも元はと言えばジュンピョの母親がジャンディの屋根部屋があったビルを解体し、住居を奪ったせいだったのだが。


そんな事も知らず、ハラボジとの生活にも慣れてきたある日の事だった。
ハラボジがジャンディを連れて家に帰って来た。
ハラボジの後ろで申し訳なさそうに力なく笑いながら「先輩」と言うジャンディ。

「今日から一緒に暮らすことになった」
「えっ?」
驚く俺には構う事無く
「ジフ、何をしてる。早く部屋へ案内しろ。頼んだぞ」
言いたいだけ言ってハラボジは自室へと入って行った。

部屋に案内するとジャンディが懸命に言い訳を始めた。
「ハラボジに無理やり連れて来られただけで、明日にでもカウルの家に行きますから…」

勿論ジャンディが自分から来たわけでないことは聞かなくても解っている。
ただハラボジの意図が解らなくて、俺は何も言えず黙っていた。

そこへハラボジがやって来て怒りはじめた。
「おい、おまえたち!閉め切った部屋で二人きりになるな」
黙って肩を竦める俺とは対照的にジャンディが早口でしゃべり始める。
「ハラボジ、すみません。それから感謝してます。今日だけお世話に…」
「おまえ…逃げようと思うなよ。儂とジフを一つ屋根の下に押し込んだ張本人だろう。その罰に連れてきたんだ」
彼女の言葉を遮るようにまくしたてるハラボジにジャンディが抗議の声を上げる。
「ええっ?」
「孫の顔色を窺いながら暮らす苦労が解るか?」
「だ…だってハラボジと先輩は…」
「自分のやったことは責任をとりなさい」
ジャンディの抗議をねじ伏せると咳払いを一つしてハラボジは部屋を出て行った。
俺を見て困り顔で笑う彼女に俺もクスリと笑うしかなかった。

20181104091757eeb.jpg

冷静になろうと夜の中庭の縁側に座っていると、ハラボジが出てきて俺の横に腰を降ろす。

「ここで暮らすのは彼女が気を使うかも…」
「お前じゃなくてか?」
その言葉に俺はハラボジを見る。
「儂には若者の気持ちは良く解らん。すべては縁次第だろう…だが今のあの子は他に行く当てがない…力になってやりたいんだ」

―ハラボジは俺の気持ちに気付いているんだろうか…?

「お前が喜ぶ必要はない。ジャンディがお前のように無愛想な男の伴侶になるのは、儂は反対だからな」

ハラボジが立ち上がり家に入ってしまった後、不思議と肩の力が抜けた俺は笑ってしまっていた。



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