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Live to tell 67


ジュンピョの結婚式の為、俺達は済州島へ向かっていた。
俺の前の席に座るジャンディの様子が気がかりだった。

ソウルから空輸してきたそれぞれの愛車を駆って空港からホテルに向かう。
イジョンはジャンディの親友を乗せ、ウビンは一人で、そして俺はジャンディを乗せて走る。ソウルよりもずっと南に位置しているから良く晴れた済州島の光は暖かくて俺達は愛車をオー201810281629393ed.jpeg
プンにして走った。
島のあちこちに咲く菜の花が春を告げている。



ホテルについて荷物を置き、3人でホテルの庭に出た。
強い海風が吹き付けるそこにジュンピョは立っていた。
後ろから近づきウビンが声を掛ける。
「大丈夫か?」
「ついにこの日が来たな…」とイジョン。
「ジャンディも一緒に来た…」
俺がそう告げるとジュンピョが口を開く。
「どうかしてると思わねぇか?介添え人を頼むサル女も…引き受けるあいつも…」
ジュンピョの自分勝手な物言いに俺の言葉はきつくなる。
「今、一番つらいのは誰だと思う?」
ジュンピョは何も答えなかった。

ジャンディと二人草原を散策する。
黙ったまま歩き続ける彼女の目にはまるで何も映っていないようだ。
足元の石に躓きよろめいた彼女を咄嗟に支えて、思わず両手を彼女の頬に沿わせた。
その頬の温度の低さに
「寒いだろ。どこかに入ろう」

海が見える岬のレストラン。彼女を座らせ俺は海を向いて窓辺に立っている。
「今日が最後かも…ジュンピョを止めるなら今日しかない」
何も言わない彼女の方を向いて話を続けた。
「君に出会ってから…俺の願いは1つだけだったよ…君が幸せになり…もう泣かないこと。初めて会った日のような…明るい笑顔…明日になれば君が笑えなくなりそうで…怖いんだ」
彼女の顔今にも泣きだしそうで…なのにその目に涙は無かった。
なおも気丈に彼女は答える。
「心配しないで…笑えます…ちゃんと笑いますから…先輩が…先輩が見ててくれるから…」
どれ程涙を堪えていたのだろう…そこまで話して彼女の目から涙がこぼれ落ちた。
「あ…あれ…風に当たり過ぎたみたい…目が痛いわ…」
無造作に涙を拭うジャンディの姿に胸が痛む。
彼女の傍に座りハンカチを出して涙を拭おうとして「大丈夫です」と拒まれた。
差し出した俺の手に俺を気遣う彼女の言葉が降ってくる。
「いつも先輩が甘やかすから涙腺が緩くなっちゃった」
それ以上俺は何も言えず、何もできず、手の中のハンカチをただ握りしめた。

夜になり夕食をとろうとジャンディと二人ホテルのレストランフロアへ向かう。
シースルーのエレベーターから下を見ていたジャンディの様子が変わる。
眼下のレストランフロアの中央にジュンピョとその婚約者両家で揃って食事をしている姿が俺にも見えた。
無表情のジュンピョの視線がふと上がりわずかに表情が動く。
くるりと身体の向きを変えたジャンディの肩をジュンピョに見せつけるように俺は抱いていた。
いくらジュンピョでもこれ以上彼女を傷つける事は許せなかった。


そしてその夜、ジュンピョが俺を呼び出した。




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