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Live to tell 62


…誰かが…
…大切な誰かが…俺の頬に優しく触れている気配を感じた…

…夢を…見ているんだろうか…
離れて行かないで欲しくて、俺はその手を必死で握りしめていた。

この手…俺が欲しかった温もり…
…安心する…

20181014163201736.jpeg


朝の光が差し込む部屋の中。
目覚めた俺は自分のベッドにいることに気付いた。周囲をゆっくりと見回すとベッドサイドに洗面器が置かれていて、昨夜の記憶が夢でなかったことを悟る。

雨に濡れたままだった洋服を着替えダイニングに向かい、ガス入りのミネラルウォーターを飲んだ。
テーブルに視線を落とすと何かにクロスが掛けられている。
そっとそれを外すと、今まで見たことが無い朝食が用意されていた。

小さな器には野菜のナムル、大きな器の蓋を一つ、また一つと取って行くと、お粥、卵焼きが現れた。
…きっとジャンディが作ってくれたもの…

ひとくち…またひとくち…ゆっくりと味わいながら食べる…
それは泣きたくなるほど優しい味がしていた…


ジャンディの家に行くとクリーニング店は閉まっていて誰もいない。
ならばとバイト先のお粥屋に向かう。
ドアを開けて店内に入るとジャンディの友人が不思議そうに俺を見た。

「ジフ先輩…?どうかしたんですか?」
「ジャンディは…?」
「ああ…家に行かれたんですね?ジャンディは引っ越したんです」
「引っ越し…?」

ジャンディの友人によると、彼女の両親が借金返済の為にソウルを離れ、学校に通うため彼女と弟だけがソウルに残ることになったという。
教えてもらった住所へとバイクを走らせ、彼女が住むという屋根部屋のある建物を見上げていた。

と…隣の建物から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「うるせえ!放せ!触るな!放しやがれ!」

SPに捕まえられ喚くジュンピョの姿がそこにあった。
俺に気付いたジュンピョは黙ってSP達に引っ立てられていく。何度も何度も気遣わしげな視線を建物の屋上に向けて…

イヤな予感がしてジュンピョを見送るとすぐにウビンとイジョンに電話をかけた。

2人の到着を待って屋根部屋へと上がる。
何度かのノックのあと「どなた~?」と、ようやくドアが開けられた。
驚くジャンディに構わず無言で中へと入る俺に「よう」とイジョンが続き、最後に「Hey you」
とウビン。初めて見る屋根部屋に興味津々の俺達。

「先輩。どうしたんですか?」
「クム・ジャンディの新居のお呼ばれに来てやった」

澄まして答えるウビンに苦笑しながら
「それは招待されてからですよ」

思ったよりも元気そうなジャンディと弟のガンサンの様子に俺達3人はほっとしたのも束の間…俺達以外にも招かれざる客がやって来た。

外に出たジャンディの声が聞こえて来ない事に心配した俺達も外に出ると、そこにはチョン室長以下SP達を引き連れたジュンピョの母親『鉄の女』カン・ヒスが立っていた。



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