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Live to tell 53


マカオから帰ったジャンディは抜け殻のようだった。
そんな彼女がある朝、かつての生き生きとした表情を取り戻していた。
その姿に俺までもが笑顔になった。
何があったか知りたくて聞いてみた。

彼女は新しい夢を見つけたと嬉しそうに語った。
“医者”それが彼女の新たな夢。
俺は彼女を応援すると約束した。

*

帰国したジュンピョの誕生パーティーの招待状が届いた。
イジョンがジャンディの友人にジャンディを連れてくるよう話したという。
「ジュンピョの真意を確かめるため」「中途半端に未練を残さない方がいい」からだと言って、彼女の親友を説得したらしい。ご丁寧に2人のドレスやアクセサリーまで付けて…

―――余計な事を
イジョンの行動が少し腹立たしかったが、ジュンピョの本心が気になっていたのは俺も同じだった。
パーティードレスをイジョンに準備されたのも気に入らなかったが、当日ジャンディをエスコートする役目は誰にも譲るつもりは無かった。

そしてその日、ジュンピョの母親がジュンピョの婚約を発表した。
怒りを露わに苛立つジュンピョを見た時、アイツの気持ちが依然としてジャンディにあることを知った。

後継者としての運命に翻弄されるジュンピョに同情するよりも、傷ついたジャンディが心配だった。
必死にジュンピョへの想いを断ち切ろうとするジャンディの姿が堪らず、つい俺の口を吐いて出た言葉に彼女の声が続く。

「クム・ジャンディ。マカオで言ったことは…」
「解ってる。あいつに腹が立ったからでしょ?」

俺はそこで言葉に詰まり…真実を口にすることが出来なかった。彼女の気持ちが解りすぎる程解ってしまうから…

「そうだよ…」


彼女を送り届けて帰る車の中、俺は自嘲する。
「ユン・ジフ…何やってるんだ…」

大きく溜息を一つ吐いて視線を落とした先にジャンディの忘れ物があった。

スーツを着替えてリビングに置いたそれを見れば、今日ジュンピョに渡すつもりであったろうプレゼント。けして高価ではないそのプレゼントは今まで俺たちが手にしたことがない手作りのもので…けれど沢山の愛情を感じるもので…俺はジュンピョに嫉妬していた。

「イジョンとはマカオでケンカしたし、ウビンの家は女が多くてうるさいし…」
そんな言い訳をしながら夜遅くやって来たジュンピョ。
それでイジョンのところに行き辛いと言うのなら…

「俺が殴られたことは?」
「分かったよ。殴られてやりゃいいんだろ?ほら!」

問いただすと、やはり今回の婚約はあいつの知らぬところで決められたものであることが分かった。
相変わらずの俺様な態度で“友人の誕生日なのにプレゼントも無いのか”と不貞腐れる

俺は黙って紙袋を渡した。それは…ジャンディが車の中に置いたままにしていたもの…
何だ?と不思議そうなジュンピョを残し俺は部屋を出た。

ジュンピョの為にジャンディが手作りした物…お金には変えられない彼女の“心”が籠った物…俺がどれほど羨ましく思っているか、きっとジュンピョには解らない…

ダイニングで一人ホットケーキを焼く。
ジャンディにホットケーキを作ってあげた時、“元気の出る薬だよ”そう言って掛けたシロップをたっぷりと掛けて俺はそれを頬張った…
ジャンディに本当の気持ちを伝えられなかった自分に出来る事を考えて…
“何があってもジャンディを支える”そう改めて自分の心に誓いながら…



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