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Live to tell 43


約束のデートの日。冷え込んでいるが晴れ渡った空。

最初に連れて行ったのは自宅のルイの厩舎。
乗馬対決の時に始めてあったジャンディをルイも気に入っていたから。
ルイがソヒョンのクリスマスプレゼントだったことを話した。
子供の頃、犬が飼いたかったと話すジャンディに、それじゃあ代わりに馬はどう?と訊ねると複雑な表情をされた。

それから二人でルイに乗って自宅の庭を散歩した。

夕方南山ソウルタワーに向かい、ゆっくりと登って行くと山頂に着く頃に陽が暮れた。
ジャンディと過ごす時間は特に何を話すことも無くても心地よい。

ケーブルカーに乗ろうと誘ってからケーブルカーの中でも、ジャンディの様子がおかしいことには気付いていた。
けれど気付かないふりをする。
今日はデートだから…今日だけは…気付かないふりをさせて…

南山を降りて歩きながらふと振り返るとジュンピョの車が見えた。
ほら、そんなにジャンディのことが気になるんだろ?
素直じゃない親友に苦笑する。

昔ジャンディと出会ったバス停に差し掛かかると、そこにはまだソヒョンの広告ポスターが貼られていて、ジャンディがきっと元気よね…?と俺に同意を求める。
その話はよそうと俺が言うと、彼女は本当に申し訳なさそうな顔になり、ごめんなさいと小さく答えた。
「謝って済むなら法律も警察も要らないよ」
俺のキツイ言葉にビクリとして振り向くジャンディにクスリと笑いかけた。これで冗談だって解ってくれるだろ?

それからジャンディをバイクに乗せて走った。
バイクを止めると先に降りたジャンディがメットを脱ぎながらキョロキョロと周囲を見渡し不思議そうに訊ねた。
「ここは?どこですか?」
俺もメットを脱いで答えた。
「俺の家」

えっと目を見開き驚くジャンディの前に立ち玄関を入る。とまどう彼女が付いて来ているか時折後ろを向いて確認しながら回廊を先に進んだ。

お茶の用意をしてリビングに戻る途中、セキュリティカメラの映像に映るジュンピョの姿が見えてまた笑ってしまった。

「誰もいないんですね?」
広いこの家に人の気配を感じないことをジャンデイが不思議そうに口にした。
「使用人は俺の留守中に用事を済ませるんだ」
俺の説明に納得したように頷いている。他人を寄せ付けなかった俺を知っているから。

「でも不思議だね。君だと気にならない。理由は無いけどただ気が楽で…妙に楽しい…温かいしね」
私が?と驚いた顔をするジャンディ。でも本当の事なんだ。君と居ると不思議に安らげる。

「なぜジュンピョが君を好きか解る気がする」
その声に彼女が顔を上げて俺を見る。引き寄せられるように彼女に顏を寄せると、彼女は慌てて俺の気を逸らそうと目の前の写真を話題にする。

そうだ、彼女は純情で無垢だ。今まで俺達に群がって来た女たちとは違う。
解っていたのに…自分に笑ってしまう。

それと俺はジャンディにありがとうと告げたかったんだ。

君のおかげでソヒョンを追いかける勇気が持てた。君のおかげでソヒョンへの気持ちに終止符を打つことが出来る。やっと俺の初恋とさようならができるんだ。

ジャンディの肩に頭を預け、俺は寝たふりをする。
俺が寝てしまったと思ったジャンディが一人話し続けるのを聞いていた。

「ソヒョン・オンニのおかげで私もさよならできそう…私の初恋に…」


ジャンディが去ったリビングでソヒョンのポスターに話しかける。
「また後悔するかもしれないけど…これでいいよね?
俺は計画の最後のシナリオを実行に移した。


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