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Live to tell 41


最後の競技が発表される。
前回に続き、今回もヌナの表情が一瞬陰った。そしてゆっくりと競技が書かれたメモを開く。

そこにあったのは“水泳”の文字。

俺にとって“車”がトラウマであったように、ジュンピョにとっては“水”がトラウマであることを俺たちは良く知っていた。
8歳の時、SP兼運転手の親代わりのようだった男がジュンピョを誘拐した。追われた車は川に飛び込み、ジュンピョは危うく死にかけた。以来あいつは泳げなくなった。

自分が泳げないジュンピョは“無効だ”“あり得ない”と喚きはじめ、挙句には“クム・ジャンディ、わざとやったな?やらせだろ”“俺はやらないぞ。お断りだ”と吠え立て承服しようとしない。
だがジュニ・ヌナはあくまで中立を保つ。
「好きにしなさい。それじゃ棄権処理するわ。ジフの勝ちで良いのね?」
「何言ってるんだよ?」
「言ったでしょ?どんな結果にも従うと言う誓約を忘れたの?」

ヌナの正論に沈黙するジュンピョ。そこにイジョンの控えめな声が割って入った。
「あの…」
何を言い出すのかと俺はイジョンの顔をじっと見つめる。
「このまま終わっては俺たちもすっきりしません」
そう話しながらイジョンはちらりと俺に視線を走らせる。
「それで?」
先を促すヌナの声にイジョンが続ける。
「許していただけるなら、俺が代わりに出ます」
「何ですって?」
「今回だけは…ジフを簡単に許せない」

少し考えていたヌナだったが、
「それも一理あるわね。皆が賛成するなら私もOKよ。あなた達はどう?」
渡りに舟とばかりジュンピョが賛同する。
「賛成!俺は絶対賛成!」
続いてウビンが賛同の意を示す。

すると隣のジャンディが口を開いた。
「私は反対です」
彼女が何を言いたいのか分からず俺は彼女の顔をじっと見つめた。ジュンピョが喚くのも無視して。
「私も出ます。ク・ジュンピョの代わりにイジョン先輩が出るなら私がジフ先輩の代わりに出ます」
「イジョンは男だし水泳も得意よ」
言い聞かせるように話すヌナにニッコリと笑って彼女は続けた。
「当事者として私も参加しなきゃ」

「出しゃばるな。女相手に戦えるか」
「私の退学がかかってる。最善を尽くさなきゃ後悔するわ」
嘲りにも負けず返したじゃディの言葉にさすがのジュンピョも言葉を詰まらせる。

「それじゃあ…2対2にしましょ」
「俺もですか?」
笑顔で放たれたヌナの言葉に驚くウビン。

ジャンディの性格を俺は良く解っている。自分の事を人任せにはできない彼女…
2対2…それならば…
「俺も賛成です」
賛意を示すとジャンディに笑顔を向けた。
「君がそうしたいなら…」

俺とジャンディのやり取りが気に食わないジュンピョの苛立ちを感じたが、それを押さえるかのようにイジョンとウビンが動いた。
「ジュンピョ、女でも手加減はしない」とイジョンが、そしてウビンは「ジフは俺が押さえる」そう言ってジュンピョと拳を合わせた。

これで決定とヌナが宣言した。
「それじゃ、最後の試合まで残り70時間よ」



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