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Live to tell 38


種目は試合の2日前にみんなの前で発表することとして、最初の種目は“乗馬”と決まった。
乗馬は得意だったし正直ジュンピョに負ける気はしなかった。負ける気もなかった。
相棒は愛馬のルイ。

対決は皆の見守る中、馬場を出て決められたコースを走りまた馬場に戻ってくるというものだった。
イジョンとウビンの「用意」「スタート」の掛け声で俺たちは馬を走らせる。
競り合いながら走っていたはずなのに気が付けばジュンピョの姿は無かった。

考えたくはなかったが、いつまでも追いついてこないジュンピョが勝つために山道に入り近道をしたとしか思えなかった。
この時期の山道は雪が積もっていて馬には過酷な状況だ。
もし俺の考えが当たっていれば…馬を潰してしまう…

俺はルイを犠牲にしてまで勝とうとは思わなかった。
決められたコースを走りゴールの乗馬クラブに着いた時、集まっていた学園の生徒たちがジュンピョを讃えコールしていた。

俺は嫌な予想が当たっていたことを知った。
ジュンピョが何をしようと勝負はついた。俺は負けてしまったがまだあと2戦ある。
これ以上負けられない事は分かっていた。
ただ今は俺と一緒に戦ってくれたルイを労わってやりたかった。

厩舎でルイに飼葉をやりながら撫でてやっていると、ジャンディがやって来た。
俺が負けてしまったことについて何も触れない。
彼女もルイを労いに来てくれたのだろう。

「触ってみる?」
「いいの?」

嬉しそうにルイを撫でるジャンディ。ルイも機嫌がいい。だから彼女にルイを紹介した。
「ルイだよ」

彼女は大きな目をキラキラさせてルイに話しかける。
「ルイ、私はクム・ジャンディよ。ルイ、大変だったでしょ?ご苦労様」

そして愛おしそうに撫でてやりながら、俺が手渡したルイの好物、角砂糖を食べさせた。
美味しそうにボリボリと角砂糖を食べるルイに俺は近寄りルイの言葉に耳を傾けた。
ルイが話したわけじゃない。
でもルイの気持ちは解るんだ。
だから俺はルイに代わってジャンディに伝えた。

「一度乗せてあげるって」
「大丈夫?私は重いわよ?」

ルイが彼女を乗せ、俺はルイの手綱を引き、雪で真っ白な馬場をゆっくりと歩いた。
ジュンピョとの対決も忘れて、二人だけのただ穏やかな時間が流れていた。

同じ頃、ジュンピョの乗ったジュピターが瀕死の状態であったことも、ジュニ・ヌナがジュンピョに厳しい言葉を掛けていたこともも知らなかった。

「ゲームには勝ったけれど勝負には負けたわね。学んだ教訓があると良いけど…そうじゃないと…ジュピターが可哀想」



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