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Live to tell 28


ソヒョンを見送って幼馴染みたちとジャンディが歩いてくる。

「あいつ、とうとう来なかった」
ウビンの声にジュンピョが答える。
「言っただろ。本当に性格が悪いのは俺じゃなくてジフなんだ」
イジョンが訳知り顔で続ける。
「優しそうな男ほど怒らせると怖い」

―――言いたい放題だな…そろそろ顔を出すか…

「ひどい言い草だ」

一瞬驚いた奴らに笑顔が浮かぶ。

「ジフ」「おまえ…」「いつ?」
「3時間前から」
「はあっ?」
「何だよ。隠れてたのか?」

笑顔のウビンやイジョンの後ろにいたジャンディが俺を睨み上げながら詰め寄ってくる。
「先輩はその程度なの? 追いかけて下さい!」
怒っている彼女の目には涙が光っている。
「彼女を好きなら先輩の方から傍に行けばいいじゃないですか。柱に隠れて眺めてるだけですか? それで好きだなんて言えるんですか?」

君の気持ちが頑なな俺の心を動かしたんだ。
いつも自分の事より人の事を考えるジャンディ。
一途な彼女が微笑ましくて俺の頬が緩む。

俺はパスポートとチケットを鞄から彼女の目の前に出した。
「次の飛行機に乗るよ」

厳しかった彼女の顔が解れる。

「ユン・ジフ」
「こいつ、驚かせやがって」
「よく決心したな」

次々とかけられる親友たちの声。
俺はジャンディの肩を抱き寄せて言った。
「彼女のおかげさ」

今までで一番きれいなジフ先輩の笑顔。
ウビン先輩やイジョン先輩、そしてク・ジュンピョに肩を掴まれたり、小突かれたりしているジフ先輩。それでも3人が本当にジフ先輩を心配していたことが分かる。
そして本当にジフ先輩の決心を応援していることも。
良かった…これで良かったんだ…
あたしは寂しさを堪えて精一杯の笑顔を作った。

あたし達はもう一度出発ロビーへと向かった。ジフ先輩を見送る為に。

「ありがとう。君のおかげで気が付いたんだ。時には追いかける勇気も必要だってね。君と知り合えて良かったよ」

なぜそんな事をしたのか、自分でも分からない。
ただ、自然に身体が動いていた。
俺はジャンディの額にキスをしていた。

親友たちの驚く顔にそ知らぬふりをして「じゃあ」とだけ声を掛けて俺は背を向けた。



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