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Live to tell 27


「ソヒョンさん」
立ち上がったジャンディがそう声を掛けたあと、ソヒョンの前に膝まづく。
「ジャンディさん、何をするの?」
戸惑うソヒョンにジャンディが泣きながら先を続ける。
「私はずっと…ソヒョンさんのファンでした。だからなぜ、あんな決心をしたのか理解できますけど…お願いです。行かないで下さい」
ソヒョンはため息を吐いてジャンディを諭すように言葉を発した。
「立って…」
だが、ジャンディは立とうとしない。
「お願いする資格も…聞いてもらう理由もありません…でも、言わなきゃ…」

空を仰いでソヒョンが訊く。
「ジフのため?」
「先輩のことを何も知りません。でも…先輩はソヒョンさんをとても大切に思っています。
ジフ先輩はどこか寂しそうだけど…笑う時があるんです」

知りもしないくせに、俺の気持ちをソヒョンに話すジャンディに苛立って俺はその場を離れた。

「…見ている人の心を溶かすほどに温かく…ソヒョンさんがいるからです。いなくなってしまったら先輩は笑わなくなるかも…」
ジャンディの言葉に心に込み上げるものをぐっとおさえソヒョンはジャンディを立たせ、話して聞かせた。

“一つの行動を決めることは外国での買い物と同じようなもの。その時買わなければもう買えない。どれ程後悔するか分かっている”
自分にとってジフは大切な人であり、それはジフも同じだと信じているからこそ、自分が後悔すればジフも喜ばないだろう、と。

ソヒョンの心の内を知り、自分の感情だけでソヒョンに話してしまった事を詫びるジャンディにソヒョンは“話してくれてありがとう”と語った。
そしてジャンディにこれを…と靴を差し出す。
「あなたをステキな所に運んでくれますように…」

恐縮するジャンディに自分からもお願いがあると言うソヒョン。
「ジフをまた笑顔にさせて」

*

西に日が傾く頃、建物から出てきたジャンディの姿を認めて俺は彼女の前に立った。
「何様だよ…一体何の真似だ。誰が頼んだ? おまえがしたのはおねだりだ。プライドも無しか?」
腹立ちまぎれに彼女に言葉を投げつけた。
「無いからじゃありません。先輩がとても辛そうだから…悲しくて死にそうな…」
何かがはじける。
「関係ないだろっ! …おまえには関係ない。失せろ…」

踵を返し走り去るジャンディ。
この時、俺の心に彼女の悲しみを湛えた黒い大きな目が残った。

その後、俺は宛もなく一晩中バイクを走らせていた。



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