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Live to tell 22


その日、自宅へとバイクを駆っていた俺の目に彼女、クム・ジャンディの姿が飛び込んできた。
そこはジュンピョの家の前。
綺麗に薄化粧をした彼女はなぜか裸足だった。
なんとなく状況が想像できてしまった。

俺らしくもなくバイクを止め声を掛けていた。
「また君か…」

極まりが悪そうに裸足の足をもじもじとさせながら「それはこっちノセリフよ」、創部艶九彼女の声が聞こえてしまった。

近くの小川にかかる橋の欄干に何とはなしに二人腰掛けていると、彼女が俺に訊ねて来た。
「…どちらへ…?」
「…家…」
ぶっきらぼうに答えた俺にどう返せばいいのか分からないような彼女に俺も訊ねてみた。
「君は…?」
「私も家に…」
所在なさげにぼそりと答える彼女に突っ込みたくなった俺。
「その足で?」
「ちょっと事情がありまして…」彼女は口を尖らせ小さくつぶやいた。
その姿がなんだか可笑しくて俺はつい笑ってしまっていた。

俺が笑ったことが気に食わなかったのか、「何か?」とぶすくれて俺を睨む彼女に、笑いが止まるはずもなく…
「会う度に大変な状況だなと思って」
「そうですね…」
そう答えて彼女も一瞬笑ったが、また直ぐにしょげてしまった。

「一つ聞いてもいいですか?」
その彼女に先を促すように顔を向けると、
「札束を山積みにしても…買えない物ってあると思います? ないですよね?」
そう続けて、彼女は大きく一つ溜息を吐いた。
俺はしばらく考えて思いついた答えを口にした。
「空気」

その言葉を反芻し、納得した彼女は眩しいほどの笑顔になった。
「ああ、そうか。そうだった。なんで思いつかなかったんだろう」

あんまり嬉しそうに笑うから、俺は無意識に彼女の頭をくしゃりと撫でていた。
「面白い奴だな」

俺は立ちあがり鞄からバスケットシューズを出すとそれを彼女に投げた。
慌てて受け取る彼女に自然に俺は声を掛けていた。
「貸してあげる。裸足でこの地区を歩いていたら捕まるよ」

それだけ言うと俺はバイクに跨り家路についた。

次の日、バスケットシューズは俺の居ないF4ラウンジでウビンとイジョンに預けられていた。経緯を知りたがる二人がウザくて俺はだんまりを決め込んだ。



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