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Live to tell 21


その後も彼女への虐めや嫌がらせは続いていたらしい。
そしてある日のこと、ついに彼女が学園内のF4ラウンジへやって来た。

とうとう彼女がねを上げ、てっきり降伏してきたと思ったジュンピョは上機嫌になった。
「“噂をすれば崖”だな。俺の言った通りだろう?」
彼女はどうするつもりなのか、俺はつい彼女を見てしまった。

「謝っても遅いぞ」
ジュンピョの言葉に怯むこともなく、彼女は言い放った。
「お遊びはここまでよ。“警告”“退場”そのままあんたにお返しするわ!」

あからさまに不機嫌な表情でジュンピョが言い返す。
「おい、クリーニング屋。それが謝罪か?」

だが彼女は怯まない。
「セレブは被害者が加害者に謝るの?」
その言葉が終わるか終らないかに彼女は手にしていた汚れたタオルをジュンピョの顔に投げつけた。

それまで傍観していたウビンやイジョンまでもが急に事の成り行きをじっと見守る。
青筋を立て、ジュンピョが立ちあがり彼女を威嚇する。
「なんだと…?」

20㎝以上上から見下ろされても彼女は怯むことなくジュンピョを睨み据え構えを取った。
じわり、じわりと迫るジュンピョから後じさりながらも彼女に引く気配はない。
彼女の気迫に気圧されたのか、ジュンピョが口を開く。
「おまえ、何する気だ…?」
俺達3人は固唾を飲んで見ていた。

壁際に追い詰められ後がない彼女はもう一度宣言した。
「お遊びはここまでと言ったはずよ。 私はちゃんと言ったからね」
言い終わるが早いか、彼女の後ろ回し飛び蹴りがジュンピョの顔面を直撃した。

さしものジュンピョもあえなく倒された。
身体を半分起こしかけたジュンピョにズンズンと近づき、彼女は怒りをぶちまけた。

「私が男と手をつなぐ所でもあんたは見たわけ? キスもしたことない清らかな私が妊娠?」
ジュンピョは呆然としたまま口もきけず、彼女を見続けていた。

最後に彼女はジュンピョを覗き込み、顔に雑巾を押し付けると、
「あんた。今度汚い真似したらぶっ殺すわよ。おぉ!」

ようやく溜飲を下げたのか、彼女は悠然とラウンジから出て行った。
彼女から目が離せなかった俺はいつの間にか笑っていた。
ウビンとイジョンも楽しそうに笑っている。
ジュンピョだけが何が起こったのか理解できないと言う顔をしていた。


その日の夜もいつもの溜り場で過ごしていた。
俺は3人と離れて何気なくタロットカードに興じていた。
ウビンとイジョンはビリヤード、ジュンピョは椅子に掛けてなぜか上機嫌だった。

「大した女だ」
ウビンの感心しきりの声が聞こえる。
イジョンがそれに楽しげに答える。
「ああ、天下のク・ジュンピョを一発で倒した。こんなに盛り上がったのは久しぶりだ」
心底楽しそうに話していたイジョンがふと何かに気付く。
「あの女、誰かに似てないか?」
「そうなんだ。俺もそう思ってた。…誰かな…?」
ウビンが同意する。

しばし考え、二人の声が重なる。
「「ジュニ・ヌナ(姉さん)」」

その声にジュンピョが反応した。
「何? そんなわけないだろ? 笑わせんな」
だがウビンは楽しげに否定する。
「いやいや、どことなく似てる」
「ダサい庶民と姉貴のどこが似てるんだ」
そこにイジョンが加勢する。
「おまえだって、分かってるくせに」
「うるさい」
そう言いながらも気分を害した様子はないジュンピョにウビンが気付いた。

「何をニヤニヤしてたんだ?」
「打ち所が悪かったか?」
イジョンがニヤリと笑う。
だがその言葉に起こることもなく上機嫌なジュンピョが答える。
「おまえら気付いてないのか?」
「何を?」
「あの女…完全に俺に惚れたらしい」
「「はぁっ??」」
ウビンとイジョンの呆れた声がハモる。

「ジュンピョ、なんでそうなるんだ?」
イジョンの指摘にジュンピョは平然と答えた。
「鈍い奴らめ。それでも恋愛のプロかよ? 女のノーはイエスだ。俺を嫌いになろうとするほど逆にハマっていくのさ。考えて見ろ。好きな男の誤解を解くためバージンだと強調したんだろ」

呆れかえるウビンとイジョン。
「その理論でいくと…」
失笑を堪えるイジョンの声にウビンが後を引き継ぐ。
「“キスもしてない”は?」
得意満面でジュンピョが答える。
「それは即ち…俺とのキスを待ってる」

こいつはお手上げだと言った態度でイジョンが評した。
「我が友人ながら見事な解釈だ」
皮肉を言われている事にも気付かず、ご満悦なジュンピョは更に調子に乗って続けた。
「やっぱりな。俺様のカリスマに魅かれない女がいるわけない。バカな女め」

ウビンとイジョンは顔を見合わせ、笑って首を横に振っている。

そんな3人の事などお構いなしに、ジフは自分の世界に入っていた。
静かに開いた2枚目のカードは『Lovers』。
そのカードを手に取り、じっと眺めているジフの心にはソヒョンが浮かんでいた。



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