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Live to tell 15


社会の階級がそのまま映しこまれたような神話学園に通常の学校の平等など通用しない。
なのに、時折家柄や親の資産等を学生の身には関係がないと、正義感から平等を唱える人間が現れる。

正直俺はどうでも良かったし、ウビンやイジョンも退屈しのぎ以外の意味合いはなかった赤札を、またもやジュンピョが貼った。

恐れも知らずジュンピョに意見したその男はイ・ミナ。
親が弁護士と言うそいつは正義感に溢れていた事が不幸の始まりだった。

しばらくぶりの赤札に高等部の全校生徒が異常なテンションになった。
寄ってたかって追い回し、集団での殴る蹴るの暴行。
それでも最初は反撃していたが、多勢に無勢とは正にこの事。

赤札から3日目、追い詰められたイ・ミナは手も足も血だらけで頭から血を流し、素足のまま屋上の手すりの上に立ち、野次馬よろしく集まった生徒たちに話しかけた。
「これがお前たちの望みなんだろ?」

誰からも答えは帰らない。
「ああ、望みどりにしてやるよ」
見下ろす眼下にも集まった学生たちが見える。
大きく深呼吸を一つすると目を瞑り、飛び降りようとしたその瞬間。
「ダメよ! 待って! イ・ミナさん!」

女の子の大きな声に思わず振り返るミナ。
「き、君は? 何なんだ?」
「私? クリーニングの配達です。3万ウォン(約3000円)です」

邪気の無い表情で答えるその女の子に周囲から笑い声が上がり、毒気を抜かれたように溜息を吐いてミナが顔を逸らした。
その態度をどう解釈したのか、それともミナを思い止まらせようと意図したものなのか、その女の子はとぼけた台詞を発した。

「分かったわ、2万5千ウォン。ジャージはサービスしておきます」
「僕が死んだら…」
そう切り出してミナはその女の子に顔を向けると残りの言葉を続けた。
「家に請求してくれ」

その女の子はその異常な状況がまるでないかのように、話し続ける。
「そんな事言わずに…」
だが、ようやく先ほどのミナの言葉を反芻したのか、表情を変え、
「死ぬ? 死ぬつもりなの? 何で?」
諦めたようにミナが顔をそらすと
「こんないい学校に通っているのに…」
周囲を見回し信じられないという口調のその女の子に、かぶりを振ってミナが答える。
「ここは学校じゃない。地獄だ」
「ちょっと、本当の地獄はこの外よ。“受験地獄”って知ってる?」

「君は“F4”って聞いたことある?」
「F…なんですって? F4? 何、それ」
「彼らに目を付けられたら…こうして全校生徒の獲物になるんだ」
「そんな奴ら、やっつけなきゃ! もともと弱虫ほどツルんで威張るのよ! うちの学校なら私がとっちめて八つ裂きに…こう、こう、してやるのに」

その仕草と言葉にミナがクスリと笑った。
そして彼女に笑顔を向けると
「羨ましいな、君の友達が…」
「えっ…?」
「君みたいないい友達がいる友人が」
「それほどでも…」

褒めらたことに照れている間に、再び正面を向き大きく息を吸うと目を閉じ身体を投げ出したミナ、その瞬間…
「やめてーっ! ダメーッ!!」
女の子が駆け出し、全身の力を振り絞ってミナを捕まえていた。



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