FC2ブログ

Live to tell 14


数日後、いまではF4の溜り場になっているビルの一室でウビンとイジョンが話していた。
「…ジフに取っちゃ、ショックだったんだろうな…?」
パーティでの出来事を思い出しイジョンがふと漏らした言葉にウビンが答えた。
「…ああ、まあな。殻に閉じこもったジフを外に連れ出したのはソヒョンだ…
俺達にはただの幼馴染みでもあいつには違う。ジフにとっちゃあ…ソヒョンは姉であり、母であり…多分…初恋の相手なんだろうな…」
「ソヒョンは気付いてないのか?」
「さあな…でもソヒョンにとっちゃジフも俺達とおんなじように『弟』なんじゃねぇか?」
はぁ、とため息を吐くウビン。
そんなウビンを見ることなく上を仰いでイジョンがぽつりと呟いた。
「ジフも俺達のように割り切って気楽に遊べるようなら、少しは楽だったろうに…」
「まあな…でもジフとジュンピョにゃできない相談だな…」
「ああ…」

長い付き合いの中、口では「何考えてるかわかんねぇよ」と言いながらも、親友たちはジフを理解していた。
幼くして両親を亡くしたジフの辛さも彼らなりに思いやっていたのだ。
だが、自分の事だけで手いっぱいのジフにはまだ解っていなかった。


自分だけが不幸だなどと思っていたわけではない。
親友たちも事情は違えど、幸福とは無縁なところにいることは解っていた。
だからと言ってそれで救われるわけでもなかった。

ソヒョンの決意はジフに途方もない孤独感をもたらした。
『自分が愛する人はみんな、自分の元を離れれていく』
そんな厭世的な考えに囚われ、ますます外部への関心を失くし、親友たちの誘いにも応じず眠っていることが益々増えて行った。


その年の春、ソヒョンはフランスへと旅立っていった。
気乗りしないまま親友たちに連れられジフは空港でソヒョンを見送った。
笑顔も、言葉一つもないまま。


ジフの人嫌いはますますその度合いを増し、時に親友たちさえ疎ましかった。
高等部の非常階段は誰にも会いたくない時の格好の避難場所になった。
気候の良い時はそこで眠りを貪っていた。
冬の寒い時でさえ、コートを着込んでそこで過ごすことが多かった。
さすがに真夏と真冬は昼寝も出来なかったが、その時期は学園内のジムのトレーニングマシンに寝転がって居眠りをしていた。

月日はめぐり、ジフの、いやジフだけでなく親友たち3人の運命をも変える出会いがすぐ間近に迫っていた。



*****
ランキングに参加しています。
皆様のポチが励みになります。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村


関連記事
スポンサーサイト

Comment

Post a comment

Secret


プロフィール

まーこ

Author:まーこ
花より男子《日本版:類つく、韓国版:ジフとジャンディ》や韓国ドラマの二次小説を書いています💕

最新記事

二次サイト リンク

♣二次サイト リンク集♣
(サイトマスター様50音順)
 
★日本版『花より男子』二次サイト★
 
♪全CPあり♪
 
 
 
♪類つく♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
♪類つく&総つく♪
 
 
★韓国版『花より男子』二次サイト★
 
♪ジフとジャンディ♪
 
 
 
 
 
 
 
★『シンイ-信義-』二次サイト★
 
 
★おまけ★
 
 
★別館ブログのバナー★

『蓮花の縁』

検索フォーム

QRコード

QR

FC2カウンター

オンラインカウンター

現在の閲覧者数: