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Live to tell 13


ソヒョンはこの頃にはモデルとして世間に知られるようになっていた。
ソヒョンは誰にも優しかった。
だからこそ好かれ、慕われることは解っていたけれど、かつて俺達だけに向けられていたその笑顔は万人のものとなってしまった。
そんな状況に俺はイラついていた。

一方でソヒョンは仕事が忙しくあまり会えなくなった俺たちの、特にジュンピョの噂を耳にして密かに心を痛めていたようだった。

高等部2年を目前にしたミン家の新年祝賀パーティー。
その席で俺たちは驚かされることになった。

「今日お集まりの皆様にご報告があります。私、ミン・ソヒョンはフランスに留学することに致しました。フランスで国際弁護士を目指します」
笑顔で報告するソヒョンにバーティー会場がどよめく。

「おい、ジフ。聞いてたか?」
心底驚いたというウビンの声。
「…何も…聞いてない」
驚愕の報告に俺の頭は真っ白になる。
「さすがソヒョンだな」
感嘆するク・ジュンピョ。
「さすが、俺達の幼馴染みだな。考えることが普通じゃない」
イジョンが冷静に感想を呟く。

驚きや疑問を場内のあちこちで掛けられながら、それに応えつつソヒョンが俺たちのところにやって来た。
「新年おめでとう。今年も宜しくね。驚かせてしまったかしら?」
「おめでとう。確かにびっくりはさせられたけど、ソヒョンらしいなと思ったよ」
俺達の長男ウビンが落ち着いて答える。
「今年も宜しく。でもいずれは戻って親の弁護士事務所を継ぐんだろ?」
イジョンの質問には笑って答えないソヒョン。
「フランスに留学して国際弁護士の資格を取るのは良いけど、別にソヒョンが働く必要はないじゃねぇか?」
ジュンピョの言葉にはソヒョンははっきりと答えた。
「ジュンピョ、資格を取るだけじゃないわよ。私は生涯をかけて自分がやりたいことを見つけたの」
何も言わず黙ったままの俺の前に来たソヒョンは少し首を傾げて俺に訊いてきた。
「新年おめでとう。ジフは喜んでくれないの? 私が進む道を見つけたことを」
「ソヒョン、戻って来ないつもり?」
「どうしてそんな事を言うの? ここは私の故郷よ。あなた達もいるじゃない? どうしてそんな風に思うの?」
「ソヒョンはずるいよ。質問を質問で返して」
「そうかしら? でもそれはジフのお得意じゃなかった?」
「もういい! 今日は帰るよ…」

ソヒョンや仲間たちに背を向け、ジフは会場を後にした。

誰よりも自分を慈しみ理解してくれていると思っていたソヒョンに裏切られた思いだった。
―ソヒョンにとって俺は何だったんだろう…?



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