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Live to tell 7


幼稚舎から小等部に上がるにつれ、いつの間にか俺たちは『F4(Flower 4=花の4人組)』と呼ばれるようになっていた。
俺たちの家柄と資産が桁外れだったことと持って生まれた容姿(これについては俺は全く無自覚で人に比べてどうだなんて思ってもいなかったが)の所為で、良くも悪くも周囲からは持て囃され、下心や打算で近づいてくるやつらばかりだった。
生徒だけでなくその親達までもがそんな人間ばかりだったから、自然同じ境遇の親友たちとばかり過ごしていた。

その年、集団生活で協調性を身に着ける為とかなんとかの名目の課外授業でキャンプがあった。
たぶんジュンピョが最初に言い出したんだと思う。
「幼稚舎のガキじゃあないし、かったりぃよな…」
「確かに。みんなで協力して…って、なぁ…」
「僕らには関係ないよな?」
「……」
ウビンもイジョンも同じ意見だった。
俺は何も言わなかったけど、めんどくさいとは思っていた。
「フケようぜ」
ジュンピョの一言で俺たち全員に悪魔が囁いた。

俺たち4人は退屈なキャンプを抜け出し、近くにあったウビンの家の山荘でふざけて遊んでいた。

山荘の中。
俺達は2階へと駆け上がり、荷物を放り投げるとうんざりする集団行動から解放され歓声を上げた。
その後、部屋中を走り回りながらクッションを投げ合っていた。

夜になり外は雨が降っていたが俺たちは気づかず燥いでいた。

山荘を照らすように何台ものランドクルーザーがヘッドライトを付けて停まり包囲する。
中から迷彩服に銃を構えた男たちが何人も降り立ち、指揮官と思しき男が言葉もなく軽く顎を振って合図すると、よく訓練された男たちが慎重にかつ素早く山荘に侵入した。

俺達は何も気づかずクッションを投げ合い走り回っている。

中を窺っていた指揮官の合図と共に男たちが部屋に一気になだれ込む。

バンッ!

いきなり開いたドアに驚いてその方を見ると、迷彩服の軍人のような男たちが銃を持って乱入してきていた。
「手を上げて壁際に並べ!」
銃を突き付けられ、俺達は恐怖に震えあがりながら言われた通りにしていた。

一体何が起こったのか皆目見当もつかなかった。
俺達はどうなるんだろう?
この時、生まれて初めて命の危険を感じたかも知れない。

指示された通り両手を上に上げ、銃を向けられたまま一列で山荘の階段を下りて外にでるとそこに居たのは…

「おイタはほどほどになさい」
迷彩服姿の大きな軍人たちをも圧倒する威圧感で、ヘッドライトの明かりに浮かび上がる『鉄の女』ジュンピョの母親の姿がそこにあった。

「連行して!」
ジュンピョの母親の一声で、俺達は正に『連行』されたのだった。


俺達4人の中であのキャンプの時の体験は忘れられないものになった。
あの時全員が同じことを考えた。
―殺されるんだろうか…?
そしてジュンピョの母親の姿を見た時、俺達は学習した。
―この人には逆らわない方が身のためだ
と…



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