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Live to tell 5


ある年のクリスマス。

「ジフ、メリークリスマス! ジフにプレゼントがあるの。一緒に来て?」
「メリークリスマス、ソヒョン。どこに行くの?」
「行けば解るから。さあ、乗って?」
ソヒョンの家の車に乗せられ、どこへとも告げず車が走り出した。
「僕からもソヒョンにプレゼントがあるんだ。…これ…」
そう言いながらソヒョンに包みを差し出すと、本当に嬉しそうに微笑んでくれた。
「ありがとう、ジフ、嬉しい。見ても良い?」
優しくて綺麗なソヒョンにきっと似合うと思って選んだピンクダイヤのネックレス。
気に入ってくれるだろうか?

ケースを開けたソヒョンに笑顔が広がる。
「とっても素敵。ジフ、ありがとう」
たぶんこの時顔が赤くなっていたと思う。
「そう? 気に入ってくれたらそれでいいんだけど…」
気に言って欲しい、喜んで欲しい、と思っていたくせに、いざそれを言葉に出されると照れくさくて、ついそっけない物言いになってしまう。
そんな俺の事を誰よりも良く解っているソヒョンは全く気に留めない。

「ジフ、着いたわ。降りて?」
ソヒョンに連れて来られたのは郊外の乗馬クラブ。
車を降りるとソヒョンが先に立って歩きはじめる。
「ジフ、こっちよ。付いて来て?」

言われるままに後を付いていくと、馬場でもクラブハウスでもなく厩舎の方に歩いて行く。
「ソヒョン、どこに行くの?」
「もうすぐだから」
ソヒョンが厩舎に近づくと「お嬢様、お待ちしておりました」と厩務員が挨拶する。
そこから厩務員に付き添われて厩舎に入った。
厩務員が「こちらです」と一言声をかけ、中程の一つの馬房の前で立ち止まる。
ソヒョンが笑顔で優雅に「ありがとう」と返すと、厩務員は頭を下げて後ろに下がった。

「この子が私からジフへのプレゼント」
俺に柔らかな笑みを向けてソヒョンは馬房の中の白馬を指し示した。
「……馬…?」
「そうよ。ジフは放っておいたらすぐに家に引き籠って眠っちゃうから。これからは私と一緒にここで乗馬をしましょう? この子は今日からジフのパートナーよ」
「…一緒に…? ソヒョンも一緒…?」
乗馬なんて興味もないもの、ソヒョンと一緒でないとやる気も起きない。
「私も一緒に付きあうわ。だから一緒にやりましょ?」
「ソヒョンが一緒なら良いよ…」
そこでふと気になったことを聞いてみる。
「…あいつらも…来るの…?」
ソヒョンは一瞬何のことか解らなかった観たいだけど、すぐに気が付いてクスクスを笑いながら答えてくれた。
「みんなの事? あの子たちは誘ってないわよ。幼馴染みなのにあの子たちの事も煩わしいの? いい子たちじゃない?」
「あいつ等が『いい子』なのはソヒョンの前と、ジュニヌナの前だけだよ。ほんとは飛んでもない悪ガキなんだから…」
俺の言い様にソヒョンが悪戯っぽく笑う。
「じゃあジフは? ジフも悪ガキなの?」
ソヒョンにそんな事を言われるのは心外だった。
「僕はあいつ等とは違うよ」
つい意地になって言い募ってしまった。
それでもソヒョンはそんな俺を笑って見ていた。

ソヒョンがいつまでも笑っているので、バツが悪くなった俺はぶっきらぼうに訊ねた。
「…この馬、名前は?」
俺の問いにハッとしてソヒョンが慌てる。
「ごめんなさい、ジフ。自分で名付けたかった? この子はもう名前があるの。生まれたばかりの仔馬なら名前も付けられるけれど、訓練を受けた仔馬だから…」
「いいよソヒョン。僕は名前をつけたかった訳じゃなくて、名前を聞いただけだよ。そんなに気を使わないでよ」
ソヒョンはほっとした表情になり目の前の白馬の名前を教えてくれた。
「この子は『ルイ』よ」



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