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Live to tell 3


両親の葬儀には多くの大人たちに混ざって、俺の親友たちもやって来ていた。
一丁前に黒の礼服を着せられて、さすがのあいつらも神妙な面持ちで。

でも俺の頭を閉めていたのはハラボジの事で…
あれ以来、家に寄りつかなくなったハラボジ…
まるで俺を避けるように…

俺は心の底からハラボジを求めていた。いつものように抱きしめて、
―ジフヤ、大丈夫だ。儂がついている
そう言って欲しかった…


埋葬を終えて霊園を下って来たとき、前方に見える車の中にハラボジの姿を見つけた。
―ハラボジ!
俺の心の声が聞こえるはずもなく、俺の方を向くこともなく、前を向いたままで。
そして俺がハラボジのところへたどり着く前に、ハラボジを乗せた車は走り始める。
その車を追って俺は走った。
「ハラボジーッ! ハラボジ…」
躓いて転んだ俺は立ちあがることもできず、そのまま叫び続けていた。

「ハラボジーッ! ハラボジーッ!」

***

釣り道具を手入れする儂に補佐官が声をかけてきた。
「閣下、楽しそうですね?」
「君も孫ができれば分かるさ」
ジフの顔が目に浮かび思わず顔が綻ぶ儂につられて補佐官も笑顔になる。

その時鳴った電話の呼び出し音。
受けた補佐官の顔色が変わる。
「何だと? 確かか? はっきりしろ。身元確認は?」
電話を切った補佐官が居住まいを正し、儂に向き直った。
「閣下…」

告げられた言葉に儂は言葉を失った。


花を手向けた息子夫婦の墓の前で項垂れる儂に補佐官が確認する。
「閣下、このまま黙っているおつもりですか? 彼らの弁明をもっと追究して…」
彼の言う事も解らないではない。
補佐官も彼なりに無念なのだろう。
儂の無念さを慮っての言葉とも思える。だが…
「そんなことをしても息子夫婦は生き返らない…両親の死が政治利用されるのをジフには見せたくない…」
「閣下…」
補佐官はそれ以上何も言えず、ただ頭を下げていた。



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