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生きていく意味 ―アゲハ…その舞い降りる先に― 63


離れた場所の男性陣が女性陣をうかがいながら会話を交わす。
「あいつら…声ひそめて何話してんだ?ったく…」
呆れたような司の声に
「ロクでもない話なような気がする…」
溜息交じりにあきらが呟く。
「牧野が妊娠してから滋がうるさくてよぉ…自分も子供が欲しいって…おかげでこっちは疲れてんのにたまったもんじゃねぇ…」
ぶつぶつとぼやく司にあきらが同情する。
「ああ、解るぜ…桜子も珍しく意欲的でよ…」

「司もあきらもなんでそんなにイヤそうなの?」
「イヤってわけじゃねぇよ」
「そうそう、ただ…なやっぱ仕事で疲れてるときは、なあ…」
「ヘンな奴らだね?おまえら…そう言う時こそ“充電”が必要じゃないの?俺、つくしのおかげで元気もらえるんだけど」
あっけらかんと話す類に全員がギョッとする。
「おまえって…そんな奴だったっけか?」
「…??」
「…俺達の中で一番淡泊そうな顔しやがって…とんだ詐欺師だぜ…」
「何?司。何気に今ひどい事言わなかった?」

まあその辺でやめとけというあきらの取り成しのおかげでその話はそこでようやく終わる。

夜も更け明日の朝には新婚旅行に出かける総二郎と優紀を休ませようとそれぞれが帰路に着いた。


帰りの車の中でつくしが嬉しそうに話す姿を穏やかな笑みを浮かべて類は聞いていた。
車が邸に到着すると類はつくしの腰をいつにも増して強く引き寄せて部屋へと急ぐ。
「る、類?そんなに急かさないでよ…どうしたの…?」
黙ったままで笑みだけを返し、部屋に入ると同時に後ろ手でドアをロックする類。

後ろからそっと包み込まれたと思うと首筋を類の唇が這う。耳たぶをそっと甘噛みされつくしの身体がビクンと震えた。
「…抱きたい…いい?」
「え…でも…」
「先生にはちゃんと確認してるから…」
「い、いつの間に…?」
「いいから…もう…黙って…」

器用にドレスを脱がせながら類の手はつくしの官能を呼び起こすべく妖しく蠢く。
つくしは久しぶりの類の愛撫に容易く落ちていく自分を感じていた。

言葉通り類は終始つくしに無理のないよう、おなかの子供を気遣っていた。
つくしと肌を合わせるためならば類にとっては苦でもないことで、むしろ幸せでさえある。
一方、つくしも類との行為を嬉しく思い、安定期に入るまでの期間が実は寂しかったことに今更ながら気付いていた。

妊娠が分かるまでのお互いを貪るような激しさは無いものの、お互いを労わるような優しい営みに身も心も満たされていくのを感じていた。

汗で額に貼りついたつくしの髪をそっとかき上げながら類が微笑む。
「大丈夫?あんまり無理させないように気をつけたつもりだったけど…」
つくしも類にふわりと笑いかける。
「うん…大丈夫…すごく気遣ってくれたから……なんか…嬉しかった…すごく幸せだなあって…」
「俺も幸せ…つくし、ありがとう…俺の子供を産んでくれること…」
「あたしこそ、ありがとう…類の子供を産ませてくれる事…」
「生まれてくるのが楽しみ…」
「うん…ホントだね…」
「疲れたでしょ?もう休みな…」
「うん…類もね…」

そして二人は穏やかな眠りに引き込まれていった。



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