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生きていく意味 ―アゲハ…その舞い降りる先に― 61


会場内のモニターに古式ゆかしい結婚式の様子が映し出された。
三々九度の場面でつくしと滋が嬉し泣きでボロボロになったものの、式は滞りなく終了し、主役二人が披露宴会場へと現れるのを待つばかりとなった。

泣いてしまったつくしと滋は桜子に化粧室へと連行される羽目になった。

政財界のお歴々をはじめとする数多くの招待客の中でも特にうるさいのが西門流後援会の重鎮たちであったが、優紀の努力とそれを認めた家元夫人の後押しもあり、もはや表だって異論を唱える人はいなかった。

加えてF3夫妻がそれに更に厚みを加えていることを気付いていないのはつくしだけだった。


例によって披露宴後はF4・T4勢ぞろいの二次会。
総二郎と優紀は翌日から新婚旅行に出かける。次期家元として多忙を極める総二郎が長期休暇を取るのは至難の業。そこを一生に一度の事だからと今まで以上に仕事に打ち込んできたのはこの為だった。
とはいえ、獲得できたのはたったの5日間。仕方なく国内でゆっくりすることを選んだ。

「おまえ良く休みもぎ取ったな?」
あきらの軽口に憎らしげに答える。
「何のためにこの数ヶ月らしくもなくこの俺が真面目にスケジュールを熟したと思ってんだ?第一、あの家に居て優紀とゆっくりできると思うか?」
「改築して防音設備も強化したんでしょぉ?心置きなくヤれるんじゃないのぉ?」
「滋…おまえその言い方…とにかく、問題はそう言う事だけじゃねぇんだよっ」

「まあ…日常を離れて心身ともにリラックスも必要ですわよね?」
心得たような桜子の声にほっとした総二郎だったが…
「優紀さんには…」

「おい…桜子、俺は?」
「あら、わたくしは西門さんの心配なんてしておりませんわよ。何と言っても西門さんが生まれ育ったお家ですもの。慣れておられると思いまして…やっぱり心配なのは優紀さんですわね」

「おまえらぁ…言いたい放題言いやがって…大体この西門総二郎様をここまで悪しざまに言う女なんて普通いねぇぞ」
「まあまあ、西門さん。みんな悪気があるわけじゃなくて嬉しいだけなんだよ。西門さんと優紀にはみんなが幸せになって欲しいと思ってるんだから」
「牧野ぉー…おまえってやっぱイイ奴だわ…」
「あっ、でも浮気なんかして優紀泣かせたらただじゃおかないんだから、ねっ?」

ゲッ、とあからさまに怖気る総二郎の姿をF3は面白可笑しく見ていた。



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Comment

生きて行く意味ーアゲハ・・・
まってました。61話。待ち遠しかったです。西門さんと優紀さんの結婚式。やっと皆さん結婚しましたね。やはり優紀さんにも幸せになって欲しいです。だってつくしさんの大親友ですよ。
62話待っています。

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Author:まーこ
花より男子《日本版:類つく、韓国版:ジフとジャンディ》や韓国ドラマの二次小説を書いています💕

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