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蓮のつぼみ30


あたしの家よりも広そうなヴィラ。
いくらあたしだって解る。下手なスウィートルームより高いだろうってこと。
それを“宿泊”じゃなくて“食事”だけに使うなんて…勿体ない…

「ジフ先輩。これって…」
あたしの怒気を含んだ声にジフ先輩が困ったような顔をする。
「俺がしたくてしているんだから…」
いくらそう言われても、あたしには分不相応なほどにいつもしてもらっている。
「今日は度が過ぎるんじゃないですか…?」
「…こうして…ジャンディとクリスマスを過ごせるのは…今年が最後かもしれないから。
だから二人だけでゆっくりと食事がしたかったんだ…
俺の我が儘だと思ってくれないかな…?」

あたしの方が切なくなるようなそんな顔で見ないで…ジフ先輩…
「最後、だなんて…そんなこと…」
「もうすぐ約束の4年が経つ…ジュンピョが君を迎えに来るだろう?
もしかすると君もNYに行くことになるかも知れない…」
「…あたしはっ! 医者になるまではここを離れるつもりはありません!」
ジュンピョが来てあたしがどういう返事をするかはともかく、これだけは変わらない事を伝える。
「……とにかく…今日は俺の好きにさせてよ…」

ああ…あたし…先輩にそんな顔をさせたかった訳じゃないのに…
「…ごめんなさい…いつも先輩が良かれと思ってしてくれているのに…
あたしったら…先輩を責めるような事じゃないのに…」

「…良いよ。ごめん、ジャンディの負担になるような言い方をして…
俺が言ったことは忘れて、今日は食事を楽しもう。ね?」

先輩にエスコートされてヴィラのエントランスから更に中に入ると、ダイニングテーブルにはすでにセッティングされていた。
銀色のろうそくが灯されバスケットに入れられたワイン。
ろうそくの明かりを受けて煌めくワイングラス。
ダイニングに続くリビングルームの窓辺にはクリスマスツリー。

あまりの豪華さにぽかんと口を開けて部屋中を見回しているあたしに、ジフ先輩がそっと声をかけてきた。
「ジャンディ、座って…?」

ちょうどその時、ヴィラのエントランスからチャイムが聞こえて、先輩がそちらに向かった。
戻ってきた先輩に続いてホテルのスタッフが入って来ると、料理をサーブしてくれた。
タキシードを着たソムリエがワインのコルクを抜いてジフ先輩のグラスに注ぐ。
先輩はそのグラスを持ち、光にかざして色を確かめ、グラスのワインを軽く回して香りを嗅ぐと口に少し含んだ。
黙ったまま一つ頷きかけると、ソムリエは先輩が戻したグラスに再びワインを注ぎ、次にあたしのグラスにも注ぎ、恭しく一礼すると退室していった。

ジフ先輩の視線が真っ直ぐあたしに向けられる。
揺らめくろうそくを映す綺麗な眼にあたしの心臓が大きく拍動する。
ジフ先輩の口角がゆっくりと上がり綺麗な形の唇が綻んで言葉を紡ぎだす。
「ジャンディ…メリー・クリスマス…」
「…ぁ…メリー・クリスマス…」

あたしに向かって軽くグラスを掲げるジフ先輩に倣い、あたしもグラスを軽く掲げる。
そして二人ワインに口をつけた。
先輩と食事をするのは初めてじゃないのに、なぜか今日は“特別”な感じがして不思議と泣けてきそうになった。
どうしてだろう、笑顔の先輩が悲しんでいるように思えるのは…?
こんなときに泣いたりして先輩に心配をかけたくなくて、必死に我慢して笑顔を作った。

タイミングを見計らって料理が運ばれる。
温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たく…最後のデザートと温かい飲み物が運ばれて、コースは終わりを迎えた。


美味しいと喜んで食べるジャンディを、たぶん俺はちゃんと笑顔で見守れていたと思う。
最初、何かに戸惑って笑顔が曇っていたジャンディが、今は嬉しそうにデザートに舌鼓を打っている。
きっと…大丈夫…彼女の負担になるような姿は見せていないはず…


デザートも食べ終わりリビングに移動して、あたしはまだジフ先輩にクリスマスプレゼントを渡していないことに今更ながら気付いた。
この部屋に入ってすぐに今座っているリビングのこのソファに荷物ごと置いた事を思い出し、ごそごそと荷物を探り始めた。
「ジャンディ、どうかしたの?」
ジフ先輩が不思議そうにあたしに聞く。
あたしは先輩の顔を振り返り曖昧な笑顔を返す。
…あった…
改めて先輩に向き直り、手にした袋を差し出した。
「ジフ先輩、メリークリスマス…これはあたしからのささやかなクリスマスプレゼントです。今日はどうもありがとうございました」
「…俺に…?」
小首を傾げて問う先輩にあたしはこくんと頷いた。

「開けて良い…?」
「あの…時間が無くて…すごく…シンプルなものなんですけど…」

ああ…何だか今になって恥ずかしくなってきた、ジフ先輩にこんなプレゼントなんて…
本当に時間が無くて、あたしはお金もないし…結局手作りになっちゃったんだけど…
バイクに乗ることも多い先輩。
首元があったかい方が良いんじゃないかとマフラーを編んだ。
ブラウンにベージュで“JH”とイニシャルを編み込んで…
でもそんなもの、先輩はどう思うだろう…?

「ありがとう、ジャンディ。とても暖かそうだね」
いつもの優しい笑顔で嬉しそうに…本当に嬉しそうに…そう、言ってくれた。



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