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蓮のつぼみ26



ボランティアの時にジャンディに色々と小言を言った先輩と言う男は、調べてみるとジャンディと同い年で4年生だった。
予想通り外部入学で高等部からのもち上がりの人間ではなかった。
高等部からの内部進学なら彼女と俺たちF4との関係は知っているはずだから、下手に彼女に手出しはしないが、この辺が外部入学生の面倒なところだ。

結局、その後のボランティアではいつもそれとなく俺がジャンディの近くにいることで牽制していた。

こうした活動への参加で否応なく人と関わることが増えた俺が、変わって来たとハラボジが嬉しそうに評してくれる。
自分では解らなかったが、財団に行っても周囲とのコミュニケーションがスムーズになっているとハラボジが言う。
それに伴って財団での後継者としての俺の評価も上がっているというのだから、不思議な気持ちだったが悪いことではないので享受することにしている。


瞬く間に夏休みは終わり後期が始まっていた。
ジャンディは講義やレポートに追われ、俺は再び院外実習に出ていた。

穏やかで心休まる、相変わらずの俺たちの関係。
こんな日々が永遠に続くと…錯覚してしまいそうになる。
すっと一緒に…居られればいいのに…


木々が色づき、やがて枯れて舞い始める頃、ジュンピョが世界3大経済誌の表紙を飾り、国内でも大きな話題となった。
神話グループは2年前ジュニ・ヌナが会長に就任し、ジュンピョの母親は会長職を退いている。
ジュンピョは今は専務として世界中を駆け回り、次々と実績を残している。
その結果があの経済誌の記事に繋がっている。

多忙を極めているであろう親友からは未だ何の連絡もない。
それはジャンディのところにも同様の事だった。

それでも世界を駆け巡ったこのニュースは、まもなく4年が経とうとしている事を俺に思い知らせた。

ジュンピョが彼女を迎えに来る。
その時の為にあいつはこの年間を必死に頑張ったはずだ。

その時、ジャンディは…?
ジュンピョと一緒に行ってしまうのだろうか…?
それとも、大学卒業まではここにいるのだろうか…?



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【お気に入りの一曲】SS501のプリンス、ヨンセンのソロ曲


いつも拙宅ブログをご訪問頂きありがとうございます。

このところ、SS501のホ・ヨンセン(許永生)のソロ曲
『Crying』がツボに入ってます。
韓国語versionと日本語versionの両方がありますが、
どちらも大好きです。

実はこのMVでベンツにガルウィングがあることを初めて知りました。
調べて見たら日本円で2500万円ぐらいらしいです。

この歌もお話のネタにできないかな?などと考えている私です。

韓国語Versionの歌詞の内容は大体以下のようなものです。

***
Crying/ホ・ヨンセン 2nd mini album「SOLO」
和訳


もう二度と君に逢えないから
嘆き叫ぶ
ああ愛し人 僕の話を聞いて

最後に一度だけ
なにもできない自分のこと 分かってるけど
こうして僕はここで 最後の歌を歌うよ 君に

*1  [僕の両目の上に] 僕に残った傷 どうしたらいい
  [流れる僕の前の涙は] 君は戻ってきてくれないの?
君は僕の愛しい人 どうか行かないで

*2 僕の心の中に残った君なのに
君に出逢ったここで この場所で
まだ君だけを 僕は待ってる
もう二度と君に逢えないから
僕は叫ぶ

並木道を歩いたあの頃へ戻って
なにも知らなかった僕は 幸せだったけど
今は一人歩くこの道に残されたのは 君のいない僕

*1 Repeat

*2 Repeat

最後のこの瞬間くらいは 最後のこの一日くらいは
辛くないように また悲しくないように  今夜

もう二度と君に逢えないから
僕の心を壊した愛しい君
君は僕の愛しい人 どうか行かないで

*2  Repeat

僕の心は壊れてしまった もう君に逢えないから…

***

Crying【MV】 韓国語Ver.


HeoYoungSaeng Crying Japanese Ver. 日本語字幕付


どなたかお話書いて下さいませんか?
(また他力本願かよ?)

まーこ



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生きていく意味 ―アゲハ…その舞い降りる先に― 50



結婚式と披露宴も終わり再び日常が戻ってきた。
お互いに忙しい身である為、ハネムーンはしばらくお預けとなったが、それでも公にしたことでウザったい見合い話もなくなり、気分は上々の類だった。
そしてかねてよりの計画を実行に移すことにした。
勿論、表向きは類の意向だと言う事が分からないように…


式と披露宴も終わり、出勤したつくしに朱音が話しかけてくる。
「牧野先生、すっごい披露宴だったねー。顔触れにびっくりしちゃった」
「あ、西先生。お忙しいのに来ていただいてどうもありがとうございました」
「いーの、いーの。でもあまりにも錚々たる顔ぶれでもう気後れしちゃって、挨拶もせずに帰っちゃってゴメンね」
「せっかく来てもらったのに…こちらこそごめんなさい。お世話になった方や古くからの友人たちに捕まっちゃって…」
「気にしないでよ。経済界の人は新聞やニュースで名前を知ってるくらいで良く解んないけど、ドクター・ノーマンやドクター・ライツならあたしだって解るわよ。本当にすごいのね?」
感心しきりの朱音につくしの答えは相変わらず控えめだ。
「たまたますごい幸運に恵まれただけだよ。留学先が良かったんだね。ハハッ」

そんな会話をした日から1週間ほどが経った頃、つくしは朱音から相談があるからと誘いを受けた。
ちょうどその頃、教授が別の病院に移るのではないかという噂が流れ始めていた。
類が話していた事を思い出しつくしはもしやと思っていた。
久しぶりの朱音との食事の場でそれは確信に変わった。

「あのね、あたし慧清病院からうちの病院に来てくれないかって打診受けたんだ…」
「えっ、そ、そうなの? で、どうするの?」
「正直、気持ちは動いてる。今の職場も良いけど古い考えの人もまだいるし…でね、向こうの病院の人に牧野先生にもそれとなく打診してもらえないか…っていわれてね…」
少し言い辛そうに語る朱音に対して、つくしは屈託なく訊ねた。
「ねえ、もしかして、教授の噂も同じ病院?」
「あたしも直接は知らないけど…そうらしいわね」
「西先生と教授はともかく、あたしはまだこの病院に入ってまだ1年だよ? 今変わったりするなんて許されるのかな?」
あまりにも日本的な考えに朱音がクスクスと笑う。
「花沢先生ってアメリカが長かったなんて思えないとこあるわね。向こうは実力主義、自由主義でしょ? まあ所詮医者なんて浮き草稼業じゃない? あっちの病院、こっちの病院、って。開業でもして一国一城の主にでもなるなら別だけど…」
「ああ…それもそうか…」
「じゃ、一度向こうの人の話聞いてあげてもらえる?」
「うん、聞いてみる」

そんなやり取りを朱音としてすぐに慧清病院の事務長と会う機会をセッティングされた。
その病院はやはり花沢系列の病院であり、朱音だけでなく教授もヘッドハンティングされて移籍が決定したことから、つくしも移籍を決意したのだった。

『類の思惑に乗るわけじゃなくて、心臓系の強化にやりがいを感じたからよ』と自分自身に言い訳しながら…



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蓮のつぼみ25


バスは辺鄙な田舎の村落に到着した。
前日から現場に先乗りして準備がされており、医師、医学生からなるボランティアは待ちかねていた村人の診療を開始する。

俺たちはまだ医学生だから直接診療することはできないため、医師についてサポートや雑用をこなす。
医師と学生のグループ分けがされていて、この日俺とジャンディは別のグループになってしまった。

昼の休憩時間、ぼんやりと木陰のベンチに座り仰向いて目を閉じていた俺は、近づくジャンディの気配を感じて薄っすらを目を開ける。
「…来たの…?」
俺の声に彼女はへへっと笑いながら、隣に腰を降ろした。
俺は身体を起こして彼女の方を向いた。
「お疲れ…どうしたの? 何かあった…?」
「また…怒られちゃった…あたしがミスしちゃったんだから当然なんですけど…でもあんな言い方しなくても…って、つい思っちゃって…
こんなことでへこたれてちゃダメですよね。アハハ、しっかりしなくちゃ」
「医者に言われたの?」
「うぅん、先輩に…今朝もバスの中で怒られた先輩…」
「ふーん…まあ、これからはミスしないようにして見返してやるぐらいの気持ちを持てば…?」
「そうですよね、その方があたしらしい。うん! 頑張ります!」
「頑張りすぎないようにね」

俺の中でその学生は完全に要注意人物になった。
―――一応、調べておいた方が良いか…?―――


その日の帰り、俺はジャンディの手を掴んで見せつけるようにバスに乗り込んだ。
ジャンディにはそれと気づかれないように
「ほら、ジャンディ、さっさと俺の後に続いて乗り込んで。後の人が乗れないから…」
わざとそんなことを言いながら。
素直なジャンディは疑いもせず、
「あっ、すみません。ジフ先輩ありがとうございます」
そんなことを言いながら周囲にペコペコとお辞儀をしている。


バスがソウルに向けて走り出してしばらくすると、ひどく疲れたんだろうジャンディがコクリコクリと居眠りを始めた。
そっとその身体を傾け、俺の肩に彼女の頭を乗せる。
彼女は気づかず、すやすやと眠り続ける。
いつしか俺も眠ってしまっていた。

ソウルに到着すると、目を覚ましたジャンディが慌てて俺を起こした。
俺はまだ寝ぼけていて、
「……な、に…安眠妨害…?」
「先輩、着きましたから起きて下さい。それとごめんなさい、あたし先輩に寄っか買っちゃってたんですね…」
ああ…そうか、バスに乗ってたんだ。着いたのか…?

「ん…気にしなくて良いよ。俺もジャンディに寄っかかってたし…。降りようか?」

ボランティアの参加者はここで解散。
「じゃあ、先輩、お疲れ様でした」
そう言って帰ろうとするジャンディにようやく完全に覚醒した俺は、
「あっ、ジャンディ。送ってくよ」
慌てて声をかける。
良かった自分で運転してきていて。バスの中で眠ってしまったら運転手に連絡が間に合わないもんな。
近くのパーキングに車を置いている事を告げると、それならとジャンディは俺に従ってくれて、無事に彼女を自宅に送り届けてその日は別れた。



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別ブログにて短編UPのお知らせ


いつも拙宅ブログをご訪問頂きありがとうございます。

別ブログ『蓮花の縁』にて
10/11 6:00 久々の短編『風車<re wind>』をUPいたします。

気が向かれましたら、ご訪問下さい。

キム・ヒョンジュンの復帰第1作『風車<re wind>』がイメージソングです。




まーこ



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